トンレサップ湖とその周辺の地域は、カンボジアの中でも最貧困地域と言われています。そのため、多くの人々は医療費を払うことが困難で、診療をしてもらうことが出来たとしても薬を買うお金はありません。TLCは疾患の早期診断を通じて予防可能な病気の有害な影響を軽減に努めていています。薬を含め、すべて無料でサービスを提供しています。

トンレサップ湖とその周辺の地域では、日本のように電話をすれば救急車（救急ボート）がすぐ駆け付けてくれる救命システムは存在しません。そのため、患者に応じて必要な病院への救急搬送や病院紹介などもTLCの仕事の一つです。

トンレサップ湖とその周辺の地域で暮らしている人々は、小さい頃から歯磨きする習慣がない上、甘いものを多く摂取しています。さらに栄養バランスが悪いため、骨の密度が低く、子供のときから歯が溶けているケースが少なくありません。TLCでは定期的な歯科治療と歯ブラシの無料配布が行われています。

湖の上で暮らしいる人々は、健康に関する関心がとても薄いのです。子供の頃から健康診断を受けることで、自分の体や健康状態に関心を持ち、将来的な病気の早期発見にも繋げることができます。

トンレサップ湖とその周辺の地域で暮らしている人の多くは、川で摂れる魚しか食べません。時期によって漁獲量が少なく、塩とごはんだけで過ごすこともあります。その為栄養バランスがとても悪く、病気にかかりやすい体になっています。水上ガーデンプロジェクトでは、子どもたち自らが水上でガーデンを作り野菜の栽培をすることによって、野菜を食べること意識し、そしてその習慣を身に付けることが期待されます。

湖の上での移動は、陸での移動より難しく、水位、天気そして季節などによって大きく制限されます。そのため、コミュニケーションが不足しています。TLCは母親学級という交流の場を設けて、母親達が教育と生活に関する悩みや知恵などを共有すると同時に、子育てに関する教育学習も行います。

体の成長や性格形成にとって、とても大事な時期です。子供やその親が健康に対する意識の向上にもつながります。

子どもが生まれてきても、与える食事がなく、結局その子供が栄養失調に陥ることになります。こんなことがないように、TLCが教育や避妊装置などを提供しています。その他にも、妊婦健診もまた行います。

知識が乏しい栄養や汚水に関しての教育を行います。